2002年のホェールウォッチングレポート 抜粋

9月19日(木曜日) 天気:晴れ

風が少しあって多少波がありました。
今年のクジラもスタートから好調で、絶好の条件でお楽しみいただいているようです。
前半の若いクジラ達に代わって、9月中旬を過ぎて親子のクジラを目撃するようになりました。9月19日は、長いホェールウォッチングの経験からも本当になかなか見られない親クジラが子クジラにミルクをあげている態勢を何と30分以上にもわたってずっと見つづけることができました。もちろんその日に乗り合わせたお客様は沢山のいいショットをカメラに収めて大変満足してお帰りいただきました。

この日、いつものように8時にホェールウォッチングツアーのボートはリゾートを出発し、およそ40分ほどはマリンバイオロジストのクジラの生態についての様々な説明をスライドを観ながら聞きました。 船がゆっくりとスピードを落とし、そして前方に鯨を発見のアナウンスとともに、みんな甲板に出てそれぞれカメラやビデオ、双眼鏡などを手に握り締めながらその影を水面に現れるのを今か今かと息をこらえて待ちつづけました。 「あっあそこだ!」(もちろん英語)と誰かが大きな声で叫ぶと甲板にいる人たちが全員でそちらを向きます。
親子のクジラがゆっくりと泳いで行きます。

ゆったりと親子で泳いでいくクジラたち

結局、ボートはこんな感じでずっと親子たちの泳ぎを側面から見るのみで、クジラたちはその場で立ち止まったり、アクションを起こすこともなく2頭は寄り添いながら優雅に泳ぎつづけていきました。

マリンバイオロジストとスキッパーはすぐにもうひとつのクジラを後方に発見。
もっと遊びモードに入っているクジラであれば、よりよいアクションが見られるという判断からこの2頭のクジラを後にして、方向変換をしてもうひとつのクジラの群れに近づきました。
何とこのクジラ達がこの日のホェールウォッチングを忘れられないものにする素晴らしい姿を披露してくれたのです。

次に私達が発見したクジラも親子連れのクジラでした。 子クジラが大きなクジラの周りをぐるぐる回っています。と、突然親クジラがテールを持ち上げ、一瞬水中に体を静めたかと思うとそのまま静止して動かなくなりました。何と逆立ちをしたような姿勢で30分ほどテールだけを水面に突き出しています。

その間も子クジラは水中に潜ったり、水面に出てきては親クジラの周りをまわったりしています。 マリンバイオロジストの説明によればこれはまさに、子クジラにミルクを与えている最中ということで、この日はこの動作を何度も繰り返し、近くにいるボートの上の観客などまったくお構いなしで子育てに専念しているといった感じでした。 ボートの上にいた我々は近くでテールを何度も持ち上げてはミルクを上げている親クジラをもういいと満足するほどにしっかり堪能させてもらい、ほとんどの方は何とテールを持ち上げているクジラをバックに記念写真に収まるという贅沢さ! 豪華なホェールウォッチングを楽しみました。

デジカメが多少興奮で手ぶれしている感じですが、左が親クジラで
その右を子クジラがぐるぐる回っている様子がおわかりいただけると思います。

この親クジラはこの態勢を何と30分も続けていました。
クジラは水中で45分ほど息継ぎをしなくても顔をつけていられるそうですが、それにしても逆さまになってミルクをあげるためにこの状態を続ける姿に母の強さと慈しみ深さを感じたのは私だけではありませんでした。

次回はいったいどんなクジラに会えるのでしょうか?
このシーズンホェールウォッチングに参加された方はぜひ、ご自慢の写真とコメントをお寄せください。 お待ちしております。

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